2007年 08月 21日
月9に見るガバナンス
b0050623_1473461.jpgフジテレビの月曜9時からやっているドラマを見た。
それまでの話は全然分からなかったのだが、1話見ただけでなんとなくストーリーが理解できた。

このドラマは、まさに“月9”ドラマであり、見ていてその制作方針について、つい感心してしまった。
まずは、主題歌が小田和正である。

あのハイトーンボイスで恋愛の歌を歌われると、ストーリーがどんなにショボくても、王道恋愛月9ドラマとしては成立するのは間違いない。

それに加えて、“月9”らしいアイテムを挙げるとこんなことになるだろうか
・主人公が重病を背負っている
・主人公と医師との恋愛がぎこちなく描かれる
・並行して主人公以外の恋愛も描かれる
・都内の一軒家でまさかの共同生活
・セリフがキザ
・主人公初めてのデートで、相手にまさかの急用が入り、待ち合わせ場所に相手が現れない


ここまで王道を貫くのは、できそうでなかなかできないものである。
日本人は王道や基本動作を守りつつも、忠実に従うことができずに、どうしてもオリジナリティを入れてしまいがちである。

これは、企業で言えば、スタッフが策定したフォーマットやシステムを現場部門が勝手に改変してしまい、結局個別最適のバラバラなフォーマットやシステムができあがり、結果的にコスト高になると言う傾向があることなどからも、そうであると言える。
“支店ルール”や“部門フォーマット”などがまかり通ってしまい、企業においては、業務の標準化や全体統制というのは、なかなか難しいのである。

そういうことを考えると、月9ドラマでは王道がしっかり守り抜かれていることからも、フジテレビという会社は意外と“内部統制”や“ガバナンス”がしっかりしているのかも知れない。
誰か一人が、ドラマにオリジナリティを埋め込もうとしても、会議体などでまわりがそれを抑止する能力があるのだろう。

または、人間が介在するとどうしても統制が聞きにくくなることから、実はシステム化がすすんでいて、月9ドラマの脚本を自動で作成するソフトウェアの開発に成功している、のではないだろうか、などと思ってしまう。

ただ、このドラマは見ているその場は楽しめるのだが、あまりにも王道すぎるので、記憶には残らないだろうなぁ、とも思う。
もう月9のドラマ枠は、フジテレビにおいて成熟期に到達し、ヘタな冒険はできないのだろう。
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by touch-go | 2007-08-21 14:10 | コラム


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