2004年 11月 08日
トースト始めました
私が好んで書籍を読む本の作家の一人に、泉麻人氏がいる。泉氏のコラムは、日常の何でもないようなところに着目し、一話一話にちゃんとオチをつける、というコラム界の「こち亀」的なもので、読んでいてハズレが無い。

とは書いてみたモノの、人より本を多く読むわけでもないので、評論家のようなことが書きたいわけではない。
泉氏のコラムの中には、良く「冷し中華始めました」というネタが出て来る。季節感を感じて、かつ毎年定番の表現であることの代表選手として書かれて、その後の展開につなげてゆくということが多いのだが、「冷し中華始めました」で始まるコラムは、これまたハズレが少ない。

と、泉氏の最近の本を読みながら、この展開を楽しみつつ帰宅の途についていたところ、喫茶店の重鎮選手である「喫茶室ルノアール」が、「おいしいトースト始めました」というノボリを出しているのを見かけた。しかも「始めました」の割には適当に汚れていて、退色もしかかっている。

これはいただけない。(こんな書き方も失礼だと思うが...)
なぜそう思うかと言うと、別にルノアールがトーストを始めても、ノボリを出すほどのニュースでも何でもないからである。しかも、始めてからはしばらくたっていそうなことも、負の印象を与えてしまっている。地元の病院が「木曜の午前も外来診察始めました」とか言うのは、それなりのニュースであるが、やはりトーストに関して「始めました」は、中途半端である。

ここに来ると新興カフェは違う、スターバックスは「秋に香る特別なコーヒー、届きました」等と、おなじ「~ました」系でもヒネっているのである。

と、書いてみたモノのルノアールを批判しているわけではなく、どちらかと言うとアメリカンテイスト一点張りのカフェ業界において、ぜひ頑張ってほしいのである。インターネットで検索してみると、「喫茶室ルノアール」は、昭和39年に「有限会社花見煎餅の喫茶部」を独立させ今に至る、従業員平均年齢31.7歳の企業であるという。

「ランバ・フラペチーノのトールサイズ」と噛まずに言える自分も好きだが、シンプルな「ブレンド」も同じぐらい好きである、という人も多いハズだ。
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by touch-go | 2004-11-08 18:57 | コラム


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