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2006年 03月 31日
「雪国」のあふれる人情
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
これは、川端康成の小説「雪国」(新潮文庫版)の有名な冒頭である。

青春18きっぷ、というJRの普通列車に1日乗り放題となる切符があるのだが、これを使って日帰りで温泉にでも行こうと思った。

東京から普通列車で日帰りできる越後湯沢が良さそう、と思い、その途中で「汽車が止まった信号所(現在の土樽(つちたる)駅)」に寄ってみた。

で、確かに長いトンネルを抜けると、雪国であった。
そして、ほかに土樽駅で降りる人はいなかった。
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駅のまわりを雪が降る中散策すると、駅の裏にある山小屋(ロッジ)以外、何にもない。
店や人家がいっさい無いのである。
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あとで、越後中里方面に歩くことになるのだが、駅から2km以上歩いてやっと人家が現れる、そんな駅であった。

この駅は駅の裏に「土樽スキー場」が直結しており、かつては週末のみ営業していた、とのことだが、年間の利用者数が2,000人に満たないということで、閉鎖されてしまっている。

ネットで土樽駅を検索すると、山歩きをする人たちの拠点として使われているようであり、加えて元々が信号所であったため現在でも信号所として保線の拠点となっており、この2つが駅の機能のほとんどであるようだ。

往来する列車が冬期は8往復(土日ダイヤ)と少ないので、"ご利用は計画的に"する必要がある。
消費者金融のCMで言われているように、駅近くに蓬橋(よもぎばし)なるバス停があり越後湯沢駅まで出られる、ということを"事前にチェック"してあったものの、そのバス停が見あたらない。

駅でじっとしていてもなんだか寂しいのと、肝心のバス停を探すために、バスが走るであろう道を湯沢方面に歩いてみることにした。
道路はきれいに除雪されていて車もほとんど往来しないため、雪が降りしきるものの雪道を歩ける格好をしていれば思いのほか歩きやすい。
# 防寒・防雪をしていないと、イタイ目に遭います。

電線の保守工事作業などを横目に見ながら、2キロほど行ったところに、やっと集落があった。
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まだまだバス停が見あたらないので、とぼとぼ歩いていると、車で通りかかった地元の方が声をかけてくれた。
雪の中、ふらふら歩いているのを不憫に思ってくれたのか、湯沢の駅まで帰り道ついでに車に乗せていってくれるとのことだ。

前にも、伊豆の下田で雨宿りをしているところを、駅まで車に乗せてもらったことがあり、こうした地元に人たちの優しさに感動する。

「雪国」の主人公である島村も、そんな湯沢の人の優しい気質に惹かれたのだろうか。

ありがたく暖かい車に乗せてもらい、いろんな話を聞かせてもらった。
  • 道路脇に雪が3mぐらい積もっているが、これで最高時の半分まで減った
  • 大雪も地元の人からすれば慣れっこである
  • ニュースで今冬の豪雪が話題になったが、1月に降る量が12月中に降っただけであり、ニュースは騒ぎすぎである
  • 融雪装置が道路に埋め込まれており、さらに午前3時から除雪をするので、朝の通勤通学時間帯は何ら問題なく移動できる
  • 除雪した雪は、田畑に一度積んでおき、春に向けて溶かしたり川に捨てたりする

本当に駅の近くまで送ってもらい、その後、そばを食い、温泉に入り、日本酒を購入した。
日帰りで来られる場所として湯沢を選んでおいてこう書くのもどうかと思うが、ぜひ温泉宿に宿泊して夜の温泉街も堪能してみたかった。
越後湯沢から阿佐ヶ谷までは普通列車の乗り継ぎで4時間弱、新幹線を使う場合のおよそ倍の時間であるものの、青春18きっぷを使ったので交通費は約5分の1となっている。

自分も車に乗っていて、雪や雨の中困っている人を見かけたら、送っていってあげるような、そんな人になろう、と帰りの長いトンネルの中思うのであった。
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by touch-go | 2006-03-31 18:25 | コラム
2006年 03月 29日
ようかんがもらえる銀行
b0050623_1904057.jpg今日は3月29日である。あと2日で平成17年度も終わってしまう。
月日が経つのは、相変わらず早いものである。

職場や学校が変わったり、環境の変化が多い時期である。
業務に関連する法律が変わって4月からシゴトに影響が出る、と言う人もいるだろう。
つい最近も、例のPSE法の本格施行でドタバタしていた。

このPSE法では、中古品販売をレンタルと見なすことで、法律に抵触するのを防ぐ抜け道を作ったのだそうだが、「販売をレンタルと見なす」と言うのはわかりにくい。

「お前のモノはオレのモノ」と見なすジャイアンの方が、まだ子供達にはわかりやすいだろう。

そんな3月の最終週であるが、20年前の1986(昭和61)年3月29日の新聞を見てみると、銀行が顧客獲得のために渡す景品について規制が緩和される、という話題が載っていた。
【顧客離れ防止に銀行界ヤッキ――景品に砂糖など食品も。】
1986(昭和61)年3月29日 日本経済新聞 朝刊

どの銀行も「アイデアで勝負」とばかり準備を進めているのが、窓口で顧客に配布する景品サービス。
従来、金融機関がPR用に顧客に渡す景品は公正取引委員会の規制で厳しい制限がかかっていた。一品当たりの価格も百八十円(仕入れ価格)までで、せいぜいティッシュペーパーやタオルどまり。
四月一日からはこの制限が緩くなる。景品の種類が増えるほか、一品当たり五百円(市場価格)までの商品を出せるようになる。

貯蓄商品にほとんど差のない各行だが、準備中の景品は各行の個性が出ている。これまでになかった食品を景品に出すケースが多い。例えば、ようかん(三菱銀)、砂糖(住友銀)、しょうゆ1リットル(東海銀)、かつお節パック(太陽神戸銀、東京銀)、サラダ油(埼玉銀)など。

ようかんを出す三菱銀は、食後の虫歯予防に配慮して、別途歯みがきセットも用意する気の配りよう。
顧客の好みに合わせて、景品を三十種類以上取りそろえる銀行(第一勧銀、住友銀など)もある。また預金勧誘用の景品と、預金者用、キャンペーン用と景品に格差を設けるきめの細かい作戦を練るところ(富士銀など)もある。
銀行でかつお節パックや砂糖などもらってもうれしくないのは、誰が考えても明らかに思えるが、規制緩和にあわせて各行が競っていたらしい。

当時の運送業者もびっくりしたことだろう。
「これから埼玉銀行にサラダ油を10,000本届けてきます」なんて言っても、ほとんどの人が信じてくれないハズだ。

どうせ何かをくれるのならば、「混雑するATMの列に割込める権利 10回」とか「書類に不備があっても大目に見てくれる権利 1回」をくれた方がうれしい、と思うのはワタクシだけだろうか。
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by touch-go | 2006-03-29 19:02 | コラム
2006年 03月 28日
グルメな中学生
b0050623_1822218.jpg阿佐ヶ谷にあるアーケード商店街パールセンターと杉並区役所の近くに阿佐ヶ谷中学校という学校がある。
この学校はホームページなども持っており、googleで「阿佐ヶ谷」と検索すると、9番目にヒットする隠れた人気ページ、のようだ。


その阿佐ヶ谷中学校のホームページから、1月の給食メニューをみると、こんなモノが載っていた。
主食‥「古代のお赤飯」「かきたまうどん」「ミートソースドッグ」「わかめご飯」「スパゲティ・ペスカトーレ」「カツサンド」「麻婆ライス」「みそらーめん」「深川飯」「ポークカレー」「ピザトースト」

おかず‥「カクテキキムチ」「まかじきのゆず味噌かけ」「チーズケーキ」「厚焼き玉子」「フライドポテト」「わかさぎの唐揚げ」「さわらの西京焼」
知らないうちに給食がすごい進化を遂げている。

自分が通っていた頃は、主食と言えば、数種類のパンか、ご飯(もちろん白米)が数日おきに出されると決まっていた。
たまにカレーのときもあったが、単に「カレー」であって、ポークとかビーフとか、そんなチョイスはできなかったものである。

一番驚いたのが、味の付いていないパンや白米が一日たりとも出されないことである。
これらは、給食を残さず食べてもらえるように、かなり綿密に検討された結果のメニュー、なのだろう。

過去の新聞の中で給食に関する記事に、こんなのがあった。
【ほっぺ落ちそう――麦ご飯の牛乳炊き、学校給食で人気。】
1982(昭和57)年10月4日 日本経済新聞 朝刊

麦ご飯を牛乳で炊いた「ミルク・ファイバー・ライス」という新調理法が女性栄養士の手で開発され、全国の学校給食で静かなブームだ。
ピラフ風に炊き上げたこのご飯はビタミンやカルシウムがたっぷりで、栄養学上も折り紙付き。給食ではカレーライスに次ぐ人気で、子供たちは「ほっぺおちご飯」「タケちゃんマンライス」などと呼んで食べている。

この調理法を手がけたのは民間の栄養士で作っている学校食事研究会(阿部裕吉事務局長、東京都千代田区)の主任栄養士豊岡弘子さん(34)。
子供たちに不人気の平べったい麦にかわって、精麦の際に圧力を加えず形も米粒に似た「米粒麦」を利用、牛乳と水の比率を一対一とし、米80%、米粒麦10%前後、それに貝とか野菜の具を入れて炊き上げると、ピラフ風に仕上がる料理。

同研究会はこの新メニューが子供の舌にどう感じるかを、秋田県鹿角郡小坂町立七滝小学校と滋賀県大津市立葛川小・中学校の児童・生徒二百人に試食してもらったところ、「好き」が全体の78%にも達した。各地の米飯献立の調査結果では人気一位のカレーライスのし好率は80―90%。カレーピラフ、チャーハンなどは40―70%で、「ミルク・ファイバー・ライス」の人気の高さを証明した。

子供の健康メニューに頭を悩まし続けてきた学校給食関係者にとって、ご飯をミルクで炊き、食べてもらえることは永年の夢だった。
今度のご飯はファイバー(繊維)が豊富で、最近の子供たちに便秘の傾向が多いだけに健康上の効果も期待でき、豊岡さんは「米粒麦は市販されていて家庭でも手軽に作れるので試してほしい」と言っている。

b0050623_18214768.jpgご飯をミルクで炊く、と言うあたりは、どうにも自分には食べたい料理とは思えないものの、「ミルク・ファイバー・ライス」とは、ネーミングとしてなかなか良いのではないだろうか。

そんな永年の夢を叶えた自信作も、「タケちゃんマンライス」などと全く予想しない呼ばれ方をされてしまっているのが現実でもある。
今だったら「ゴリエライス」とでも呼ばれるのだろうか。
...あんまりおいしそうな料理ではない、ような気がする。

この当時メニューを考えていた方々は、20年経って「みそらーめん」や「古代のお赤飯」が給食に出るとは思っていなかっただろう。

このまま進化し続けると、道場六三郎プロデュース給食とか、吉兆天ぷら懐石給食、などアルコールを一杯引っかけたくなるような給食を出す学校が現れてしまい、ますます中学生の舌が肥えてしまうことになりかねない。

給食グルメの進化によって迷惑を被るのは、晩ご飯に給食を上回るおいしさを求められる家庭の主婦、なのかも知れない。
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by touch-go | 2006-03-28 18:23 | コラム
2006年 03月 27日
イタいバナー
イナバウアーではなく、痛いバナー(広告)の話題である。

b0050623_18581859.jpg日経のwebサイトを見ていたら、ケーブルテレビのJCOMと小売りのイオンが業務提携することが発表されていた。

"イオンが販売するテレビとジュピターのテレビサービスのセット商品を販売する予定"なのだそうだ。

先日もオリジン弁当との業務提携が発表されていた。過去をさかのぼるとマイカルの再建に手を差し伸べたのもイオンだった。

まさに、業務提携の駆け込み寺状態である。

次にイオンが業務提携をするのは、どこなのだろうか。
JALあたりと"機内食でイオンのトップバリューシリーズを出し、ジャスコで航空券が買える"と言った内容で提携したりするとさらに驚くのだが。

ところで、この日経のサイトにあったバナー広告にびっくりした。

b0050623_1952055.jpg黒澤監督の顔に画びょうを刺しまくっている、なんと不謹慎なバナーなんだ!
...と思ったら、よく見ると、どうやら歯車で「つくろう。」と言う文字を作り、巨匠の顔に重ねてあるようだ。
(それでも、意味がよく分からないのだが..)

一度画びょうに見えてしまうと、なかなか先入観は変えられない。
この図は、まさに「メッタ刺し」である。

できれば、このバナーはデザインを変えた方が良いと思うのだが、いかがだろうか。
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by touch-go | 2006-03-27 19:07 | コラム
2006年 03月 24日
オークション詐欺をかいま見る
b0050623_17153576.jpgローリング・ストーンズが来日している。
日本では年度末のあわただしい時期であるものの、彼らはライブで世のビジネスマン達をいやすべく、コンサートツアーを行っている。

そのコンサートだが、ローリング・ストーンズマニアがチケットの争奪を行っていたらしい。
会社の先輩もマニアの一人で、いかに良い席で観るか、に賭け多くのチケットを申し込んだらしい。

そうすると、必然的に同じライブにおいて席を重複して押さえてしまうことになる。

そこで、その先輩はダブって取れてしまった「S席定価3万5千円」のチケット2枚をyahoo!オークションに出した。

先輩は後輩である我々に、次のような命令を下すのである。
「サクラになってオークション価格をつり上げろ」

どうやら、購入した価格と同じレベルで販売したいらしい。

気持ちは分からないでもないので、2枚組のチケットの定価7万円に対して、6万5千円でサクラ入札をしてみた。
# というか、入札させられた。

すると、しばらくすると私の入札額に対して上回る価格である6万6千円を提示してくる人が現れた。
これで、私の役は果たした、のだが自分を上回る価格を出されて、なんだか負けたような気もしてきた。

そんな気持ちになってしまい、調子に乗って、6万8千円で再入札をしてしまった。

行くつもりがないチケットを落札してしまったら、7万円近くを自腹にしないといけない、と言うことに気が付き、成り行きを見守っていたら、他の人たちの入札によりどんどん価格がつり上がっていく。
つまり、サクラなどいなくてもプレミアチケットは適正な価格で落札されるのである。

と、ここまではどうでも無い話なのだが、数時間すると以下のようなメールが届いた。
From: "エアー ダスター" <eadasutta@hotmail.co.jp>
Subject: 先日はご入札頂き誠に有難う御座います

はじめまして、私はYAHOOオークションの■ローリングストーンズS席2枚!
の出品者の○○○です。

この度落札者の●●●様の突然のキャンセルにより
入札者の方に個人販売と言う形で再度購入の意思があるかとメールを送らせて頂きました。

キャンセル理由と致しましては、購入をしたくて入札をして、落札したらしいのですが、家族の事情により急にお金を使えなくなってしまったとの事なのです。
詳しい事情までは私も聞きはしませんでしたので、はっきりとはわかりませんが、家族の事情であればと仕方がなくキャンセルをお受けいたしました。

という理由で入札して下さった、上位様に一応メールを送ってみました。

当方と致しましては都合上、YAHOOオークションへの再出品は検討しておりません。
この度の最高落札金額は¥77,000円でしたが、送料込みで¥68,000円にてお譲りしたいと思っております。

料金に関しましても当方で送料負担の上、消費税や手数料につきましても、個人取引になりますので一銭も頂きません。
ご購入希望、またご質問のある方はお気軽にご連絡下さい。

当方と致しましてはお互いにスムーズなお取引ができる事を希望致します。
大変恐縮致しますと共に前向きな御検討宜しくお願い申しあげます。
サれでは、ご連絡お待ちしております。

宜しくお願い致します。

b0050623_17185451.jpg一見、マトモなメールに見えるが、例の先輩がこんなメールを後輩によこすハズがない。
つまり、いわゆるオークション振り込み詐欺を狙ったメールである。
うかつに連絡を取ると、詐欺用の銀行口座に振り込みをするよう指示があるのだろう。

私のメールアドレスは開示していないものの、yahooオークションなので、IDに@yahoo.co.jpをつけると、ほとんどの人にはYahooアカウント宛にメールが到達する。

これでは、うちの両親あたりだと信じてしまうそうである。

引っかかるポイントと言えば、「エアーダスター」という意味不明な名前(噴射式ゴミ取り?)や、最後の方で「サれでは、」と書き損じをするなど、詰めが甘い点だろうか。

ということで、皆様も詐欺などに引っかからないようお気をつけください。

「サれ(洒落)」では済まされないことになります。
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by touch-go | 2006-03-24 17:21 | コラム
2006年 03月 23日
チョコクロと競争原理
昨年来、阿佐ヶ谷パールセンターの駅側の入り口近くにビルを建設していた。
ようやく完成が近づいていて、何の店が入るのか興味津々で見ていた。

b0050623_132854.jpg最近、店舗工事が行われ、このビルの一階に入る店が判明した。
「サンマルク・カフェ」なる店が入るとのことだ。この店はチョコクロワッサン、通称「チョコクロ」が有名で、前面に押し出している。

すでにたくさんの店があるドラッグストアやコンビニがまた出来たらどうしよう、とか思っていたが、これは杞憂に終わった。

このサンマルク・カフェは、株式会社サンマルクなる会社が運営しているらしいのだが、この会社の本社は岡山だという。
もともとレストランからパン製造に幅を広げ、カフェまでたどり着いた企業とのことで、コーヒーを前面に押し出していない。

駅にくっついているスターバックスから客を奪うのは容易ではないだろうが、純国内企業にはぜひ、がんばって欲しいものだ。

ところで、阿佐ヶ谷には、シアトル生まれのスターバックスをはじめドトール、カフェ・ド・クリエ、ベローチェなど、カフェ専門店に加え、ケーキ屋やパン屋の喫茶コーナーなどと、数は多いものの気軽に入れて、かつ落ち着いてコーヒーを飲める場所が無い。

例えば、スターバックスでは座席が少なく、ソファなどでコーヒーを飲んでいると、あとから来た客に学食ばりに「飲んだら出て行け」というプレッシャーを受けることになる。

なので、新しくできるカフェには、出来るだけ落ち着いてコーヒーを楽しめる店になって欲しいものである。

各カフェ共に、他店からの客を奪うべく、サービス競争に邁進して欲しいものだ。
(とか、言いながらも、うちにはネスプレッソがあるから、あんまりカフェには行かないのだが..)


話はそれるが、いくつもあるドラッグストアは、お互い競争原理が働いていて、客としてはうれしい状況となっている。

先日、あるドラッグストアで、「リステリン」という洗口液なる商品が、1リットルボトルに500mlボトルをおまけでくっつけて620円というのを見つけて、思わず購入してしまった。

良い買い物をしたと気分良く家に向かって歩いていたところ、他のドラッグストアでは、同じセットが588円で売っていた。

競争原理が働いている証拠であるのだが、30円強余分に払ってしまった。
喜んで良いのやら、悲しむべきなのか...
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by touch-go | 2006-03-23 13:04 | コラム
2006年 03月 22日
さりげなく、は無理でした
先日の週末はすごい天気だった。
暴風が日中ずっと吹き荒れていたのだった。

天気が良かったので、ホコリは舞い上がり、ビニール袋だとかいろんなモノが飛んでいた。
阿佐ヶ谷にはパールセンターというアーケード商店街があり、この商店街の中では風の影響が少ないのだが、それでもものすごい風であった。

この風では、かつらの人は気が気でなかっただろう。
"かつら"と言えば、身近な阿佐ヶ谷に関する過去の新聞記事にこんなものがあった。
【かつらさりげなく――街の理髪店で気軽に注文(すぽっと)】
1986(昭和61)年5月5日 日本経済新聞 朝刊

 フェルトペンを持ってお客の頭のビニール帽子に線を引いている理容師さん、一体何をしようとしているのか――。実はこれ、かつらをあつらえるために寸法を取っているところ。従来頭髪の悩みでかつらを求める人は、特別のかつら専門店かメーカーをこっそり訪れるのが普通だった。

 ところが、都内・国電中央線阿佐ケ谷駅北にある理髪店「ダックテイル」は単なる調髪だけでなく、養毛剤の販売、髪が薄くならないようにする手入れの仕方、そしてかつらの注文製作まで髪のことなら何でも面倒をみる。「ふだんからお付き合いしているお客さんの髪のことなら、どんな手入れをしたらよいか、どんなかつらが似合うか、私どもが一番よくわかる」と主人は胸を張る。

 この店を経営するのはレジャー企画・飲食店営業のエヌ・エス・オージャパン(本社東京、社長倉渕雅也氏)で、今後、養毛剤とかつらを販売する理髪店をフランチャイズチェーン方式で増やすという。街の理髪店で気軽にかつらを注文できる時代が来るわけだ。

 とはいえ、同店でもかつらを求めるお客はまだそれほど気軽な気分にはなれないようで、見えないところで注文したがるという。このため同店には店外から見えないよう席のわきに幕が下りる仕掛けがあり、裏には特別室もある。なかには「皆が見ている場所でもいいよ」とさりげなくかつらを作らせる客も出てきたとか。

b0050623_16371419.jpg「わきに幕が下りる仕掛け」の席の幕が上がり、そこからフサフサの人が出てきたら、間違いなく「ヅラ」ってことだ。
「裏の特別室」から出てきた場合、数百万は下らない特別仕様だろう。この店は今は無くなってしまったようだが、特別室から出てくる人とやらを見てみたかったものだ。

店のほうも一枚上手で、本当は「裏の特別出口」なんてのもあったりして。


ところで、この記事から20年の月日が経つが、かつらを販売する理髪店フランチャイズチェーン、は見かけない。
かつらを"さりげなく"注文できる時代、は今のところ来ていないようだ。

自分がいつお世話になるか分からないので、気軽に注文できるようなこういう取組みが増えて欲しいものである。
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by touch-go | 2006-03-22 16:38 | コラム
2006年 03月 20日
同じ釜の飯を食うかつてのライバル
昨年まで、阿佐ヶ谷の駅を挟んで、北口に「東京三菱銀行」、南口に「UFJ銀行」があった。

その両行のかつての支店長は、どちらも有名な人だったらしい。

【“高齢化”三菱銀に40年入社の部長(ウチの辞令・ヨソの事例)】
1986(昭和61)年9月27日 朝日新聞 夕刊

 22日付で発令された三菱銀行の人事で、40年入社の部長が誕生した。東京・阿佐ケ谷支店長から新設の広報室長になる高垣嘉一さん(44)で、これまで一番若手の部長が36年組だったから、一気に4年の若返り。停滞しているといわれた同行の人事も、若手の登用ではもっとも進んでいる住友銀行並みになった。
 今度の人事は伊夫伎一雄頭取の活性化策の一環。部長ポストを31人から44人に増やし、37年組5人、38年組3人、39年組3人もそれぞれ部長になった。
 40年組からたった1人抜てきされた高垣さんは、調査や国際部門を幅広くこなしてきた点が買われたらしいが、「これまでの例だと別の支店にまわるか、本部の部長代理になるのが普通。まあ、同期の露払いということでしょうが、突然のことで……」。
【三和銀行のアメフト監督・鈴木基雄さん(ウチの辞令・ヨソの事例)】
1987(昭和62)年06月14日 朝日新聞 朝刊

 東京・後楽園球場で12日夜に行われた、アメリカンフットボールの東日本社会人選手権決勝戦。誕生13年の三和銀行は、強豪レナウンと対戦し、惜敗した。監督をしている鈴木基雄・阿佐ケ谷支店長(45)は「決勝戦でテレビに出よう、が合言葉だった」と笑う。
 鈴木支店長の入行は40年。慶応大時代には選手で、49年、同好者に呼びかけてチームをつくった。もっとも、やっと集めた11人のうち、経験者はわずか3人。入行内定者から経験者を見つけると、すぐ勧誘に走り、59年にようやく日本社会人リーグに加わった。
 メンバーの52人の練習は日曜日の午前中。「対戦相手を研究し、チームプレーをすることは、ビジネスの世界と同じ」と鈴木さん。
 三和銀行は応援団を急きょ編成し、試合には川勝堅二頭取も駆けつけた。レナウンの主取引銀行は住友銀行だが、鈴木さんは冗談交じりに「決勝戦を縁に、レナウンと付き合いができるかな」。

名前を頼りにgoogleで検索してみると、両(元)支店長とも"露払い"道を突き進み、いまや企業の監査役をされているとのことで、出世をされたようである。

どちらの記事でも両行の仮想敵は"住友銀行"になっており興味深い。

また、2005年9月期のレナウンのニュースリリースによると、レナウンの主取引銀行は、三井住友銀行と東京三菱銀行、であった。
鈴木支店長の目論見はかなわずUFJ銀行は、結局のところ"決勝戦を縁にお付き合い"できなかったようである。

b0050623_1635382.jpgところで、阿佐ヶ谷駅の南北にあった両行も、「三菱東京UFJ銀行」などという、ちゃんと息を吸っておかないと口に出せないような長い名前になってしまった。
英語で正式な名前を書くと「The Bank of Tokyo-Mitsubishi United Financial of Japan,Limited」になる。
この記事に出てくるお二方は、かつてのライバル行どうしの合併を、どのように見ているのだろうか。
朝日新聞には、ぜひ追跡の記事を書いて欲しいものだ。

この両行以外の都市銀行も、この記事以降の20年で、すべて合併等により改名してしまった。
レナウンも、名前は残っているものの昨年ダーバンと合併している。

この先20年で何が起こるのだろうか。
"慶応明治大学"とか、"朝日産経新聞"とかが出来ている可能性も、否定できないのかも知れない。
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by touch-go | 2006-03-20 16:36 | コラム
2006年 03月 17日
がんばれJR!
今日の首都圏のJR運行状況を見たら、びっくりした。
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(JR東日本ホームページより)

ちゃんと走っているのは、横浜線と高崎線ぐらい、であろうか。
昨年末に、風による大事故をやっているから、慎重になっているのだろう。

過去の新聞を見ると、ずいぶんと過激な出来事で電車が止まったりしていたようだ。
国電、全面ストップ 多発ゲリラ、ケーブル33カ所破壊
【1985年11月29日  朝日新聞 夕刊】

首都圏20線区・大阪2線区、1200万人に影響 復旧難航し大混乱

29日未明、首都圏と関西などの8都府県で、国鉄線の運行を支える通信ケーブルや信号ケーブルが計33カ所にわたって切断されたり、放火されたりした。
このため、首都圏の全国電など20線区と関西の主要2線区で、始発から運転できなくなった。首都圏の国電は完全にマヒし、山陽新幹線も一時、一部区間で止まった。また、首都圏の「みどりの窓口」は、約半数で指定券の発売ができなくなった。
さらに東京では午前7時前、総武線の浅草橋駅にヘルメット姿の約40人が乱入、窓口などを壊したうえ、火炎瓶を投げて放火、駅舎の一部が燃えた。切断現場では数人のグループの逃げる姿が目撃されており、警視庁など警備当局は、国鉄の分割・民営化に反対して28日正午から始まった国鉄千葉動力車労組(中野洋委員長、組合員1100人)の24時間ストを支援する過激派・中核派の同時多発ゲリラと断定、29日午前中に48人を凶器準備集合罪などの現行犯で逮捕した。

国鉄は復旧に全力をあげ、同日午後1時すぎまでに首都圏の10線区で運転を再開、残る全線区も夕方までに復旧させたいとしている。
しかし各線区とも終日、ダイヤが乱れるのは必至とみられる。首都圏のターミナル駅は、朝の通勤ラッシュ帯に私鉄や地下鉄に乗り換える客で大混乱し、国鉄では首都圏だけでも1200万人の足に影響が出るとみている。ゲリラ事件で国鉄にこれほどの被害が出た例はない。


29日午前3時20分ごろ、東京・丸の内の国鉄本社内にある首都圏本部の東京総合指令室で、武蔵野線のCTC(列車集中制御装置)センターの表示盤に南浦和―西船橋間の異常を示す赤ランプがついた。
また、同じころ列車の運行に欠かせない指令電話や各駅間などを結んでいる鉄道電話も各地でつながらなくなった。

調べたところ、首都圏各地で通信ケーブルや信号ケーブルが切断されているとの報告が続出。分かっただけで総武線西船橋―東船橋間の通信ケーブル4本、山手線田端―駒込間の信号ケーブル4本など計24カ所。
また、大阪でも少なくとも6カ所で信号ケーブルボックスなどが壊されたり放火された。

切断されたのは、線路ぎわのコンクリート製U字溝内などに収容されているケーブル。首都圏の各線の信号、ポイントは大部分がこのケーブルによって国鉄本社の東京総合指令室などと接続されている。
コンピューターによるCTCの各線への信号や他の通信用の回線も同じケーブルに収容されており、これらのケーブルがズタズタに切断されたため、(1)信号機が赤のままとなる(2)ATC(自動列車制御装置)が停止信号となる(3)ポイントが転換しなくなる(4)みどりの窓口での指定券の発売がほとんどできなくなる(5)運転指令用電話が通じなくなる、などの影響が出て、マヒ状態となった。

また、午前4時半ごろから4時56分ごろにかけて、東海道新幹線の大阪府吹田市南吹田の新大阪変電所と高槻市梶原の新高槻変電所、京都市山科区花山の東山変電所の3カ所で、相次いで火災が発生。係員が消し止めた。
送電ルートを変更、東海道新幹線はいまのところ、運行している。しかし、山陽新幹線は、広島県東広島市の新西条変電所で信号機器室のATC信号ケーブルが放火され、竹原トンネルでも信号ケーブルが切断され、一時ストップした。

さらに東京―国立間の電話回線の切断により、全国の「みどりの窓口」と国分寺市光町1丁目の中央情報システム管理センターのコンピューターを結ぶ「マルス」システムの回線がダウン。首都圏の131駅のうち、95駅155台で指定券が発売できなくなった。

首都圏の国電が全面的に止まったことにより、国鉄は営団地下鉄や私鉄各線で振り替え輸送しているが、朝の通勤帯、各ターミナル駅は、駅に入り切れない乗客があふれ、混雑が続いた。また、東京と千葉、埼玉などを結ぶ幹線道路は通勤のマイカーなどで大混雑。

国鉄は復旧に全力をあげているが、切断された各ケーブルには、20本から400本の銅線が収容されており、1本1本の銅線をつなぎ合わせる必要がある。限られた部分での作業になるため、1カ所に4人の作業員をかけるのが精いっぱい。400本収容のケーブル接続の場合、応急作業で4時間、本復旧には最大10時間もかかるという。

国鉄によると、首都圏のうち、午後1時すぎまでに鶴見、東北、高崎、青梅、常磐、五日市、八高、埼京、東海道、横須賀の各線が復旧した。
このほかの線区では、山手線が午後には復旧の見込みで、国立付近の被害がひどい中央線は、復旧作業も遅れ気味だが、国鉄では、夕方のラッシュ時までには運転を再開させたいとしている。また、総武線では、焼き打ちにあった浅草橋駅が当面、駅として使えないため、復旧しても浅草橋駅は通過するなどの措置をとる可能性もあるという。

●運転不能になった線
【首都圏】総武線▽成田線(我孫子―成田間)▽常磐線(上野―土浦間)▽武蔵野線▽京浜東北・根岸線▽山手線▽中央線(新宿―小淵沢間)▽埼京線▽東北線(上野―宇都宮間)▽高崎線(上野―高崎間)▽川越線▽八高線▽青梅線▽五日市線▽南武線▽横浜線▽相模線▽東海道線(東京―三島間)▽横須賀線▽鶴見線
【大阪地区】大阪環状線▽関西本線(湊町―天王寺間)

b0050623_156611.jpg「焼き打ちにあった浅草橋駅」というのもすごい表現だ。
これに比べれば、風で電車が遅れることなど、たいしたことがない方なのかも知れない。

電車が遅れると、いろんな人に文句を言われると思うが、安全第一でがんばって欲しいものである。
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by touch-go | 2006-03-17 15:06 | コラム
2006年 03月 16日
入社式のシーズン
日経新聞のWEBサイトに、こんな記事が掲載されていた。
セブン&アイグループ そごう、西武百も加わり一足先に入社式

 セブン&アイ・ホールディングスが16日午前、大手企業の先陣を切って東京都内のホテルで入社式を開いた。今年は2005年12月に経営統合で合意したミレニアムリテイリング傘下のそごうと西武百貨店の新入社員139人も加わり、昨年より70人近く多い1113人が一足早く社会人生活のスタートを切った。

新入社員はセブン―イレブン・ジャパンが最も多く449人。これにイトーヨーカ堂の294人、デニーズジャパンの130人などが続く。鈴木敏文会長は「現在の日本は消費飽和の厳しい状況にある。消費者の視点を失わず、小売業の基本を大切にして仕事をして欲しい」とあいさつした。
この「一足先に入社式」は、数年前までは"ダイエー"がニュースとして取上げられていた、ように記憶している。

ここのところのダイエーの不振により、いつの間にか、恒例行事の代表がダイエーからイトーヨーカドーに変わってしまったようだ。

過去の記事を検索してみると、こんな記事が見られた。
【1987(昭和62)年3月12日、毎日新聞 夕刊】
入社シーズンのトップを切って流通業界大手の「ダイエー」(中内功社長、本社・神戸市)グループ411社の合同マンモス入社式が12日午前、東京港区の東京郵便貯金会館大ホールで行われた。

今春の新入社員は5倍の競争率を突破した大学、短大卒の男女1,137人。このうちダイエー本社は女性254人、男性206人と三年連続で゛女性上位゛の採用となった。

今年創業三十周年を迎えた同社の中内社長は「ザ・コンシューマーズ アー ザ ベスト・ティーチャーズ(お客様は最大の教師です)」などと恒例の英語訓示を行った。これに対し新入社員代表の山田益宏さん(22)は「人に喜んでもらえる仕事をしたい」などと抱負を述べた。

流通業界にとって、売上税問題に直面しているだけに、新入社員らから「売上税なんてとんでもない。粉砕すべきだ」と早くも゛社是゛に同調する声も出ていた。
1987(昭和62)年と言えば、20年近く前になる。
ネットでこの年の出来事を見るとキリがないが、代表的なものは、
・国鉄民営化
・大韓航空機事件
・誘拐された三井物産の若王子マニラ支店長が救出・生還
だそうだ。

b0050623_17542660.jpg花王が"これまでの1/4の量ですむ。バイオ技術を駆使した酵素パワー"の「アタック」を売り出したり、アサヒビールが"辛口酵母でアルコール度数5%"の「スーパードライ」を発売したのも、この年らしい。

「重さは約900グラム(802型)で、ショルダーホンの3分の1以下になって持ち運びの自由が広がり、携帯電話という名称が使われるようになった」と言うのもあった。いまでは当たり前の「携帯電話」と言う言葉も、このころ生まれているらしい。


さて、"とんでもない売上税"は、検討から20年の月日が経ち、内税方式に改められ、再度税率が上げられようとしている。

記事中の新入社員の山田さんは、「ごはんのおいしくなるスーパー」に生まれ変わったダイエーでまだ活躍されているのだろうか。

ダイエーを辞めて、ジャスコあたりに"侵入"してたりして...
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by touch-go | 2006-03-16 17:57 | コラム