<   2006年 04月 ( 9 )   > この月の画像一覧

2006年 04月 20日
「あ-1」の謎
b0050623_20463642.jpg最近、阿佐ヶ谷駅の周辺に2棟のビルが建った。

ひとつは、パールセンター商店街に入ってすぐ、例の「サンマルク・カフェ」が入ったビルである。
もう一つは、そこから区民センターの方向に少し歩いたところに建ち「WAO」なる専門学校が入る予定のビルである。

これらのビルには順に「あ-1」「あ-2」と言う文字が書かれている。

「あ-1」の方は、サンマルク・カフェ以外にも、鎌倉パスタという謎のパスタ屋や、カラオケのビッグエコーなどが入り、先日からどの店もオープンしている。

ビッグエコーのホームページを見ると、
「東京都杉並区阿佐谷南2-15-2 あ-1ビル4階」
とある。

「あ-1ビル」と言うのが正式名称らしい。

こうなると「あ-3」以降も探してみたくなる。

「あ-2」が出来たばかりであることを鑑みると、「あ-3」以降は、これから建つビルである可能性もある。
駅周辺で新たなビル建設が始まったら、「あ-3」の可能性を疑ってみたい。
(個人的には、パールセンターの中程で立て替え工事をやっている建物あたりが、アヤシイと踏んでいる)

ところで、なぜ「あ-1」「あ-2」なのだろうか。

NECに買収されてしまった「アビーム・コンサルティング(abeam consulting:旧デロイトコンサルティング)」は、コンサルティング業界をアルファベット順に並べた際に、一番先頭に来るように、この社名を付けた、と言われている。

この業界、アルファベット順で企業名を並べると、それまでは「アクセンチュア(accenture)」が一番最初に来ていた。

「あ-1」も、アルファベット順でも50音順でも先頭に来る、そんなポジションを狙ったのだろうか。

壁に書かれている文字も、今風ではない、なんとも言えない字体である。
もしかしたら、こうやって話題になることそのものが、このネーミングにした目的、だったりするのかもしれない。
[PR]

by touch-go | 2006-04-20 20:49 | コラム
2006年 04月 17日
ハイテクなラブホテル
b0050623_20363794.jpg先日、湘南新宿ラインに乗って大宮から新宿まで移動していると、おそらく王子駅のあたりで、こんな看板を掲げるラブホテルが見えた。

「インターネット全室完備!」

なるほど、インターネットか。

そういえば、「北の国から'92」でも、ガソリンスタンドで出会った純とタマコは、ラブホテルでレンタルビデオを見ていた。
昔からラブホテルと言えば、ハイテク・ツールの導入は比較的早い、らしい。

カラオケやプレステなど、ラブホテルに入る本来の目的ではないものの、それらを理由に"入場の障壁"を下げる効果が高いのだろう。
そういえば、少し前から「ブティック・ホテル」などという言い回しもされ、クールな感じも漂わせている。

「ネットしにブティックに行こうぜ」と言えば、直接的でないので誘いやすい、のだろう。
誘う本人は決して、ネットだけをして出てくるつもりは無いのだが...

ここで、冒頭の王子あたりのホテルについて考えてみると、「インターネット」も各家庭で使えるようになり、若干ハイテク度合いが下がってきてしまっている。

そろそろ新しくキャッチーなハイテクを導入して、誘いやすいたいところだ。
最近のハイテク・キーワードを挙げると、こんな感じになるだろうか。

ニンテンドーDS全室対応!
 ‥なんだかみみっちい気がする。
  "脳を鍛えるトレーニング"をやっても、集中できないこと間違いなし
Web2.0的ホテル
 ‥Web2.0とは、"コンテンツ同士がシームレスに連携し..."と言う概念だそうである
  客同士が連携し..と考えると、そんなところには行きたくない、と言われそう...
オール電化
 ‥電気でもガスでも、どっちでも良いよ!、と言われそう...
テレビ電話対応!
 ‥できれば、普通の電話も使いたくない場所である

なかなか難しいモノである。

こんど、湘南新宿ラインに乗ったときは、王子あたりのホテルがどのようなコピーを掲げているか、楽しみに見てみたい。
[PR]

by touch-go | 2006-04-17 20:43 | コラム
2006年 04月 13日
温泉街で考える地域計画
b0050623_15265780.jpg先日、福島の"飯坂温泉(いいざかおんせん)"に行った。
福島駅からローカル電車に乗って行くと、駅の目の前に温泉街があった。

ローカル線は、トコトコ走って福島駅から20分程度の行程である。高速道路のインターからもさほど遠くないところに位置しており、飯坂は比較的アクセスが良い地理条件にある温泉である。

この温泉街はかつては繁盛していたことを伺わせる、そんな街並みである。

そんな街並みも、1分も歩かずにつぶれた旅館や店舗も多いことに気づく。
これらの廃業した施設は、解体もされずに朽ちて行くのを自然に任せている。

これを見て「ブロークン・ウィンドウ(割れ窓)理論」なる考え方を思い出した。
これは、「割れた窓を放置していると、人の目が及ばない場所であると受け取られ、小さな犯罪を誘いやすく、それがエスカレートしていずれ大きな犯罪につながる」という理論である。

飯坂温泉の街では治安が悪い雰囲気は感じられなかったものの、すっかり寂れてしまった印象はぬぐいきれず、旅人に対して良い印象を与えているとは言い難い。
この客足が遠のいた街並みを見て、さらに客足が遠のくという悪循環を繰り返していそうな感じもする。

廃業した施設のうち、特につぶれた旅館やホテルは不気味ですらある。
宿泊した部屋からは、遠くにつぶれたホテルの建物が見え、なんとも言えない気持ちになってしまったのである。
つぶして更地にするとか、なんとかならないのだろうか。

ところで、温泉そのものは非常に良く、都合4回も温泉につかってしまう、ぐらい良いものであった。
弱アルカリ性でかすかに臭いがする温泉で、地下たったの数十mのところからくみ上げているとのこと。地下1,700mから無理矢理くみ上げている「ラクーア」あたりとは大違いである。
宿泊したところの料理やサービスも、文句の付け所がないものであり、かなりのんびりとさせてもらった。

それだけに街の寂れた雰囲気が残念なのである。
街の繁栄に貢献すべく、ラジウム玉子なる温泉玉子を購入した。
(飯坂の人からは、「もっと高いおみやげなどを買え」、と言われそうだが..)

何が原因で寂れてしまったのか、一見の客には想像も付かないが、数十年前は、寂れるなどとは夢にも思わず、旅館、ホテルや店舗の建設に邁進したのであろう。
数十m掘れば温泉が出る気軽さにつられて、多くの人がやってきたのだろうか。

今で言えば、六本木ヒルズが寂れる、などとは想像が出来ないが、いつか誰も足を運ばなくなる時代、などがやってくるのかも知れない。
地域計画や自治というのは難しいモノである...

バブル的な景気には左右されないように生きていこうと、帰りのローカル線で思うのであった。
[PR]

by touch-go | 2006-04-13 15:27 | コラム
2006年 04月 11日
ときどきセコイ阿佐ヶ谷
b0050623_1633728.jpg先日、桜を見に東中野まで行ってみた。
東中野では、ジェラートを喰らうなど、線路沿いに咲く桜となのはなと中央線のトリプルプレイを堪能した。

阿佐ヶ谷までは3駅分を歩いて帰路についたのだが、その途中の中野で良い酒屋を見つけた。
ホームページなど開いていない、こぢんまりとした酒屋だ。

その質素な外見とは裏腹に、「久保田」「八海山」「浦霞」「真澄」と言ったメジャー級をはじめ、日本酒が豊富なラインナップで並んでいる。
しかも、すべて定価販売なのだ。

阿佐ヶ谷にも「久保田」を売っている酒屋を見かけたことがあるものの、思い切りプレミア価格を上乗せしている。
720mlの4合瓶なのに、一升瓶の場合の定価と同じぐらいの価格を付けているような具合である。
ある意味豪快であるが、これはぼったくり過ぎというものである。

また、阿佐ヶ谷の別の酒屋では、冷蔵庫に入っているビールと店頭に並んでいるビールとで値段が微妙に違う、というそんな店もあった。
どうやら、冷蔵庫で冷やしている分だけ"冷やし代"として値段を高めに設定しているらしい。
古くなったり早く売ってしまいたいモノを安く売る、と言うのは良くあるものの、"冷やし代"などというそんなセコイ店は阿佐ヶ谷以外で見たことが無い。

これに比べると、冷蔵庫で冷えていようが棚に並んでいようが、変なプレミアを乗せずに堂々と日本酒を売っている中野はすばらしい。
さすが、特別快速が止まるだけのことはある。

もうちょっとがんばって、割引までしてくれると最高でる。
JRも思い切って、特急が止まる駅に昇格させる...わけないか。
[PR]

by touch-go | 2006-04-11 16:33 | コラム
2006年 04月 07日
阿佐ヶ谷新生活ガイド【交通編】
b0050623_1751276.jpg前回は、阿佐ヶ谷で生活する上でのちょっとしたガイドを提示した。
この週末、友人を訪ねて初めて阿佐ヶ谷にやってくる、と言う人もいることだろう。

今回は阿佐ヶ谷へアクセスの軸となる交通機関について、気を付けておくべき要所を提示することにしたい。
  • 中央線に腹を立ててはいけない
    ようやく会社になれてきて初めての残業をした帰り、と言ったシチュエーションに限って中央線は人身事故で遅れる。しかし、こういったトラブルにいちいち腹を立てていては阿佐ヶ谷の住人はつとまらない。
    代替する丸ノ内線に乗ると激混みしているが、ここは遅れや混雑を楽しむぐらいの大人の余裕が求められる。

  • 総武線に腹を立ててはいけない
    週末、初めてのデートに向けて出発前のファッションチェックを入念にしていると、時間ギリギリで電車に乗ることになる。こういう場合に限って、青い帯を巻いた地下鉄東西線直通電車がやってくる。
    また、土曜プレミアムや日曜洋画劇場をビデオに録画するのを忘れて、急いで見に帰ろうと新宿駅の14番ホームに行くと、そういうときに限って中野止まりの電車がやってくる。
    前者の場合は、イライラせずに後続の総武線各駅停車を待とう。遅刻の理由として「中央線が遅れた」と言えば、案外と許してもらえるケースが多い。また、後者の場合も中野駅のホームでイライラするのではなく、後続の三鷹行きにスマートに乗ろう。そして、その足でTSUTAYAに向かい、地上波で放映している映画をわざわざ借りて、「DVDの方が画質が上だ」と違いの分かる自分を演じるぐらいの寛大さが欲しい。
    なお、「中央線が遅れた」は便利なので使いすぎてしまう傾向が見られるが、「埼京線が遅れた」「おばちゃんの会話に捕まって逃げられなかった」と言ったバリエーションを使い分けしないと、本当に中央線が遅れた、いざというときに信用してもらえなくなるので注意が必要だ。

  • 自動改札の前を横切るおばちゃんに腹を立ててはいけない
    残念ながら阿佐ヶ谷の駅は自動改札の前を平気で横切るおばちゃんの発生率が高い。完璧にジャマなのだが、彼女たちは夕食の献立や速水もこみちのことで頭の中がいっぱいであるので、大目に見てあげるのが正しい阿佐ヶ谷の住人のやり方である。

  • 乗れるバスには乗っておく
    特に北口を発着する中村橋や石神井公園に向かうバスは、乗れるときに乗っておかないとちゃっかり本数を間引いていたりするので、注意が必要だ。
    座れなさそうなので一本見送る、と言う行為が30分待ちの目に遭うことになる。
    南口のバスは北口に比べて本数がグッと減るため、なおさら乗れるバスには乗っておくと良い。
    なお、浜田山に向かう南北バス「すぎ丸」は、夜は「永福町行き」と見慣れない行き先となるが、ちゃんと浜田山まで行くので安心して乗っても良い。

  • "脳内地図"を過信しない
    阿佐ヶ谷を始め、杉並・世田谷の道はとにかくクネクネしている。
    交差点で右へ2回直角に曲がれば、元に居た方向に戻ってくる、などとアタマでっかちに考えてはいけない。なぜなら、曲がり角は直角に見えて直角でなかったり、まっすぐに見える道が少しずつ曲がっているからだ。
    阿佐ヶ谷に住む友人の家を訪問する、と言ったケースでは、ハイテク野郎はGPSケータイなどで、自分の位置を逐一確かめつつ歩を進めるのが王道だ。
    そうでない人たちは、大きな道を通りあらかじめ狙いを定めてから細い道に進み入ること、および太陽の位置を確認して自分がどの方向に向かっているのかをチェックすることが有効だ。
    なお、カーナビの付いていない車で向かう場合には、目的地に到達しようと言う考えは半分捨て、自分の準備不足を反省しよう。行き交う人に道を尋ねても、阿佐ヶ谷の住人は自分の通る道以外のことは、まったく興味がないため、ほとんどの場合解決には至らない。潔く駐車場に車を止め、携帯電話で徒歩ルートをナビゲートしてもらうことが円滑なアクセスに結びつく。

阿佐ヶ谷の魔力に引きずられ、いろんな方面からアクセスしてくる際の注意点をつらつらと書いた。無事に、たどり着けることを祈っています。
(一部、阿佐ヶ谷をダメな街と表現しているような箇所もありますが、阿佐ヶ谷を愛するが故の記述と許してください)
[PR]

by touch-go | 2006-04-07 17:56 | コラム
2006年 04月 06日
阿佐ヶ谷新生活ガイド【生活編その②】
b0050623_16413448.jpg4月第一週も後半に入り、新入社員は明日初めてのフライデーナイトを向かえることと思う。
研修でまじめな講義を受け続け、そろそろ息が詰まってきている頃、懇親を兼ねた飲み会が各地で開催されることだろう。

社内恋愛をしようとたくらむ人にとっては、一つのきっかけとなる飲み会である。
地方から出てきたかわいいあの子を、東京のもんじゃ焼きを食べに誘えるよう、事前のうんちく学習は研修の宿題以上に入念にやっておく必要がある。

飲み会でつい飲み過ぎて、せっかく誘ったあの子の目の前でゲロを吐き「もんじゃ」を実演したりしないよう、気を付けたい。

さて、デートの行き先として阿佐ヶ谷を選ぶ人はいないと思われるものの、先日に続いて阿佐ヶ谷で生活を送る上でのちょっとしたガイドを示してみたいと思う。
  • 近所のおばちゃんとはうまく付き合え
    集合住宅が多い阿佐ヶ谷では、両側3軒のうちのどこかに「おばちゃん」が生息している確率が高い。おばちゃんは概して話し好きであり、急いでいるときなどは話に付き合っているのがもどかしいのだが、ここは丁寧に応対をしておくことが望ましい。
    こうしたおばちゃんは地域に密着しているので、いざというときに知恵袋になってくれることが多い。歯医者ひとつとっても、どこはヤブ医者でどこが巧い、等の情報の量と正確さはインターネットの比ではない。
    困ったことに、こうしたおばちゃんは詮索好きであるため出身地や学校・シゴト等、突っ込んで聞いてくるケースが多く、場合によっては家の中まで入ってこようとするが、ここでうまいこと対応することは、のちのち企業で生き抜いていく多くの場面で役に立つ...ハズである。
    なお、一例ではあるが、ワタクシの家の近くに住むおばちゃんによると、隣に住むつきあいの良いA氏のことを「活き活きとした感じの良いサラリーマン」と称し、逆側に住むつきあいの悪いB氏のことを「オタクで生活感の感じられない引きこもり」と呼んでいた。万が一、何かの事件に巻き込まれたりしたときにワイドショーで採用されるのは、こうしたおばちゃんのコメントであるので、普段からケアしておきたい。

  • 演説している石原伸晃の話に聞き入らない
    衆議院選挙の時期にのみ、杉並区を地盤としている石原伸晃が、朝の通勤時間帯に各駅前で演説をしている。ここでは、通勤するサラリーマンや通学する学生は石原伸晃を一瞥するだけで足早に改札に向かうのがお互いの了解事項となっている。
    つい、有名政治家が目の前にいると見入ってしまいたくなるものの、ここはグッと我慢して、まわりのサラリーマンと同様に通り過ぎるのがクールな阿佐ヶ谷住民だ。

  • 七夕祭りに過度の期待を持たない
    阿佐ヶ谷と言えば、不動産屋から七夕祭りやジャズストリートがイケている、と教え込まれた人も多いだろう。
    七夕祭りも、開催の数日前から街の雰囲気が七夕一色になり、期待が高まるものの、実際の祭りそのものはたいしたことがない。
    七夕飾りがあるだけで特にイベントが無いことや、ただの商店街のバーゲンという色合いもあるため、たいしたことがないように感じるものの、ここは出入りの激しい商店街の各店舗の移り変わり具合を楽しむのが粋な阿佐ヶ谷住人である。
    今日現在も、工事をしている店舗や建設中の建物があるため、七夕の季節には新たな表情を見せてくれることだろう。

  • 困ったら中野へ行け
    雑然と店が並ぶ阿佐ヶ谷であるが、シンプルな雑貨をまとめて見たり、日曜大工をするための道具がひと通り揃う店がなかなか無い。
    こういった場合は、阿佐ヶ谷で解決しようとせず、2つ隣の中野に向かうのが正しい解決策となる。
    ホームセンター、無印良品と言った便利ショップやまんだらけのようなマニアなショップは中野にある。REGALの靴が無性に欲しくなった場合も、丸井に置いてあるので安心である。
    新宿に行くのも有効な解決策となるものの、ジャージなどの普段着(中野であれば通用する格好)で行くと、完全に浮いてしまうので注意する必要がある。

つらつら書いてみたが、2年3年と阿佐ヶ谷に住み続けるに従い、ここにある内容について実感を持ってもらえるものと信じている。
(前回に引き続き、冗談半分で書いているので、鵜呑みしすぎないようにしましょう。)
[PR]

by touch-go | 2006-04-06 16:46 | コラム
2006年 04月 05日
阿佐ヶ谷新生活ガイド【生活編その①】
b0050623_14332067.jpg東京では桜もそろそろ見頃を終え、浮かれ気分で始まった4月もようやく落ち着いてきた。
電車に乗っていると、新社会人らしい男女も長い休みからなんとか生活を切り替えつつあるように見える。

そんな新生活が始まる4月、阿佐ヶ谷にすみかを構え、生活を始めた新入生や新入社員も多いことだろう。
ここでは、そんな阿佐ヶ谷ビギナーに、阿佐ヶ谷における新生活を送る上でのちょっとしたガイドを老婆心ながらまとめてみたいと思う。

  • ティッシュペーパーが無くなりそうになったら、土日の駅前に向かえ
    週末、阿佐ヶ谷の駅前を北口から南口へ、パールセンターに少し入り、また帰ってくる、と言う行路を取れば、配布しているティッシュでかばんが一杯になるハズだ。

  • ひとり寂しくテレビを見るのが嫌なときは、パールセンターへ集合せよ
    スポーツの中継などを週末ひとりで観ているのが寂しいと感じた場合は、パールセンターの「まや商会」の店頭に行こう。昭和30年代の街頭テレビさながらの状態で、多くの人が中継を見入っており、水道橋のベースボールカフェ以上にライブ感が共有できる。
    気が付くと福留のホームランについて、見ず知らずの人と議論をしてしまっている自分に気が付くはずだ。

  • ジャズ・バーに行く前には予習を行うこと
    阿佐ヶ谷にはジャズ・バーが多く、各店こだわりのジャズを聴かせている。概ね初心者には優しい店が多いものの、即興で演奏するというジャズのリクエストを受け付けた際に「ミッキーマウスマーチ」をオーダーしてしまうのは、あまりにも世間知らずと言うことになる。
    場合によっては店から出入り禁止にされてしまうことになりかねないので、せめてジャズストリートのホームページぐらいはチェックしてから、訪問するのが礼儀と言うものだ。
    基本的には、初心者である自分にあなた様のお知恵を伝授してください、というパターンが主流となるものの、これはこれで結構気を遣うことである。慣れない人は、タクシーで運ちゃんとの会話を持たせる練習、などを行っておくとベターだ。

  • 犬ぎらいははやいうちに克服せよ
    阿佐ヶ谷パールセンターを歩いていると、かなりの大型犬に出くわす可能性がある。しかも、黒いのやら白いのやら何頭かの大型犬が阿佐ヶ谷には存在しており、いつ面と向かい合うことになるかは予測が付かない。
    特に男性の場合、彼女を初めて阿佐ヶ谷に招待したようなときに、パールセンターをのしのし歩いている犬を怖がってしまったら、彼女から失望の眼差しを受けてしまうことは避けられない。
    二子玉川の「いぬたま」は閉園してしまったものの、ここは伊東にある「ドッグフォレスト」あたりで、はやいうちに犬嫌い克服の強化合宿を行っておくべきである。

これらは、阿佐ヶ谷で生活する上での生活の知恵のごく一部であるものの、これらのことに注意を払い、一日も早く充実した阿佐ヶ谷ライフを過ごしましょう!
[PR]

by touch-go | 2006-04-05 14:43 | コラム
2006年 04月 04日
国境のトンネルにまつわるエトセトラ
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
これは、川端康成の小説「雪国」(新潮文庫版)の有名な冒頭である。

前回、前々回と、この"国境の長いトンネル"である上越線の清水トンネルと新清水トンネルの両側にある駅についてつらつら書いてみた。
少々しつこいが、またもやこのトンネルに関する話題を取上げてみたい。

このトンネルを挟む、水上駅~越後中里駅間には、さきに書いた土合駅、土樽駅に加え、湯桧曽という3駅があるが、今の時期だと平日5往復、休日6往復しか列車がやってこない。

この区間は、上越新幹線の開通によって、東京と新潟を行き来する乗客を完全に新幹線に奪われている。
しかも、土合、土樽は周辺に人家が見あたらないため、この数往復の列車は、さきに書いたように、山歩きをする人と青春18切符で旅行するような人が主な客層であるように見える。

だからといって、利用者が少なくても、ファンキーな土合駅やトンネルを抜けた雪景色を堪能できるこの区間を廃止する、などと言うことは考えないで欲しいものだ。
b0050623_14142433.jpg
過去の新聞を見ると、ファンキーな土合駅を抱える区間だけあって、ワンダホーな記事が載っている。
懐中電灯だけでトンネル通過 JR上越線、室内灯スイッチ入れ忘れ
【2003年10月18日 東京読売新聞 朝刊】

17日午後1時40分ごろ、水上町湯檜曽のJR上越線湯檜曽駅で、水上発長岡行き下り普通電車(三両編成)の室内灯がすべて消えているのに車掌が気付いた。
約20分間停車して点検したが原因が分からず、乗客約60人を最後尾の車両に集めて運転を再開。乗客らは、新清水トンネル(全長約13.5キロ)を通過する約15分間を備え付けの懐中電灯四本で過ごした。乗客は越後湯沢駅で別の車両に乗り換えた。

JR東日本高崎支社によると、車掌側の運転台にある室内灯のスイッチが入っていなかった。男性車掌(22)は「スイッチを入れたつもりだった」と話しているという。
13キロ余りのトンネルを懐中電灯だけで通過する。ある意味アミューズメントである。トンネルの中にある土合駅でこの電車を待っていたら、1両目2両目とも真っ暗で人が乗っていないこの電車を見て、かなりびっくりしたことだろう。

さらに、こんなファンキーな人もいた。
上越線清水トンネルを歩いた男女を逮捕 鉄道営業法違反の疑い
【1998年9月9日 朝日新聞 朝刊】

7日午後9時10分ごろ、JR上越線清水トンネル(全長13.5キロ)下り線で、普通列車の運転士から、二人の歩行者を見たとの通報がJR東日本新潟支社にあった。
約一時間半後、群馬側から約9キロの地点で、同支社の保線区員が、横浜市の無職男性(53)と女性(56)の夫婦を見つけ、鉄道営業法違反の疑いで現行犯逮捕した。

沼田署の調べでは、土合駅から徒歩で同トンネルに入り、新潟側に抜けようとしたらしい。
捜索の間、上越線は土合―土樽間が約三時間運転を見合わせ、上下四本、約九百人に影響が出た。
駅の460段余りの階段を降りたぐらいでは、健脚ぶりが満たされなかったのだろうか。
もしくは、隣の駅までは、阿佐ヶ谷と高円寺の間くらい距離であろうと思いこみ、歩いていたのかも知れない。

普通列車の運転士も、さぞびっくりしたことだろう。
b0050623_14155368.jpg
"いよいよ谷川岳です"と、まっしぐらにトンネルを目指した夫婦も、なかなか斬新な発想の持ち主である。
次は新幹線の大清水トンネル(全長22km)でチャレンジして欲しい。
国境のトンネルを歩いて抜けるのは絶対にやめましょう。
[PR]

by touch-go | 2006-04-04 14:20 | コラム
2006年 04月 03日
国境の長いトンネルの中には...
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
これは、川端康成の小説「雪国」(新潮文庫版)の有名な冒頭である。

川端康成がこの小説を書いたのが、昭和9年から12年である。このころ上越線にある"国境の長いトンネル"(清水トンネル)は一つしか存在していなかった。

単線であった上越線は、戦後の高度経済成長にあわせ複線化され、もう一本の"国境の長いトンネル"(新清水トンネル)が掘られ、有名な土合(どあい)駅のホームができた。
# のちに、上越新幹線の大清水トンネル、関越自動車道の関越トンネルが開通し、"国境の長いトンネル"は、計4本になる。

この土合駅の下りホームは2本目の"国境の長いトンネル"(新清水トンネル)の中にあり、駅舎からは480段以上の階段を降りなければ到達しない、そんなファンキーな駅なのである。

先日も書いた越後湯沢への旅行の途中で、このヘンテコな土合駅にも立ち寄ってみた。
b0050623_1345297.jpg

かつては有人駅であったであろう立派な駅舎は無人駅となっており、他に誰もいない構内は静まりかえっていた。
そんな駅の中にいると、水が流れる音と、ときおり「ドスン」と、屋根に積もった雪が解けて地面に落ちる音だけが響く。

待合室には、この"国境の長いトンネル"についての説明書きが張られている。

3本の清水トンネルの歴史
b0050623_13412792.jpg
・清水トンネル
  • 上越線を東京と新潟を結ぶ幹線と定め、こう配を10/1000、最小曲線を400mとして検討したところ、上越国境を横断するには約20kmのトンネルが必要になるので、このような長大トンネルは経済上からも技術上からも疑問が出ました。そこで特に山間部の最急こう配を20/1000に改めて、現清水トンネルの方針が決まりました。
  • 大正8年6月より実測を開始しましたが、上越国境茂倉岳付近は険しい山々や積雪も多く、さらに頂上付近での測量は雲や霧が間断なくおそい、夏季数ヶ月の間しか測量ができないため、中心線の実測は約3年かかり、清水トンネルの両坑口の位置が決まりました。
  • 清水トンネルは、群馬県水上町土合に坑門を設け、茂倉岳を直線に貫通して、新潟県湯沢町土樽に出口を求めた延長9,702m33cmの長大トンネルで、この全長を二分し、群馬県の4,761m65cmを東京建設事務所、新潟側の4,940m68cmを長岡建設事務所の所管として工事が施工されました。大正11年8月18日にまず土合口で最初のひと鍬が入れられ、次いで大正12年10月6日土樽口が着手し、以来その完成までには、9年4ヶ月の歳月がかかりました。
  • 工事は大湧水と岩ハネとの闘いで苦難の連続でした。犠牲者も土合口で18名、土樽口で26名にも上り、上越線建設の上で最大の工事であったことは、言うまでもありません。工事に働いた延人数は、291万1,444名であり、総工費は1,172万5,320円90銭3厘で、現在の金額では約50億円となっています。

・新清水トンネル
  • 新清水トンネルは、湯桧曽・土樽間にあって上越国境の谷川連峰、一ノ倉岳、茂倉岳の直下を通り、旧清水トンネルと平面的にほぼ並行して土樽に至り、延長13,500m50cmの長大トンネルです。工事は昭和38年9月20日に着手し、昭和42年10月完成するなど、旧清水トンネルと比較すれば、長さで1.4倍、工期は半分以下でした。尚、総工費は約59億円、延べ使用人数は160万人といわれています。
  • トンネル工事は、岩ハネや毎分31トンという大湧水にみまわれ、作業速度が著しく低下しました。岩ハネ現象は世界でも珍しく、日本では新・旧および大清水トンネル以外では生じていません。尚、「岩ハネ」現象とは、亀裂の少ない堅固な岩バンに生じ、特に側壁部に著しく、数cmから数cm角の岩片が異音を発して小片はハネ飛び、大きいものはハクリ落下する現象です。
  • トンネル内に湯桧曽と土合の駅があり、国鉄初めての地中駅です。トンネル内の土合駅は、地上にある上り線と約400m離れ、82mの高低差があり、ホームから地上までの階段は、将来エスカレーターを設ける余裕を残して、4m幅、486段あります。
  • トンネル工事中、湯桧曽入り口から入って230m付近で52℃の温泉が湧出ましたが、地元温泉権者や利用者からの苦情があり、湧水箇所にセメントや薬剤を注入して止水しました。又、既設の温泉源の減少、又は枯渇に備えて、分湯・給湯できるよう、地下道入口までパイプで引湯してあります。
  • 軌道は、ポイントの個所以外はすべてコンクリート直結道床とし、800mロングレールが使用されています。又、枕木は23,514本が施設され、ちなみに旧清水トンネルは15,705本となっています。

・大清水トンネル
  • 上越新幹線約270kmの内、トンネルは全部で22ヶ所、延長にして106.7kmあり、全体の40%を占めています。トンネルは、関東と新潟の分水嶺で急峻な上越国境を中心に群れています。このトンネルは将来時速260kmの高速運転に耐えるよう、最小曲線半径4,000m、最急こう配15/1000以下というきびしい建設基準上の制約を受けています。
  • 大清水トンネルの掘削は昭和47年6月に6工区に分割された各斜抗・横坑から着工し、昭和55年5月に工期8年5ヶ月、総工費470億円で完成しました。新清水トンネルに比して、工期1/3、工費1/2となっています。大清水トンネルの完成は、昭和57年11月に、上越新幹線を開通させ、太平洋側と日本海側の時間、キョリを飛躍的に短縮させました。大清水トンネルは新幹線で8分30秒で通過します。
  • 大清水トンネルを掘り抜いた上越国境は、昔から交通の難所であり、これを解消するため大正時代着工の清水トンネルを始めとして、新清水・大清水トンネル等の鉄道トンネルと、関越自動車道の関越トンネルが集中しています。これらの中で大清水トンネルは延長22,221mと最も長く、最も深いトンネルであり、他のトンネルと5ヶ所で交差しています。
  • 建設工事は谷川岳直下の最も深いところを掘ったため、岩ハネ現象が多く発生しました。特に深さ800mから1,100mの区間に最も多く発生し、大きいもので厚さ15cmで2m四方程度の岩片が突然ハネてくるので、工事は難航し、岩にロックボルトを打ちつけ、金網を二重に張ることによって、坑内作業の安全を確保しました。
土合駅より
(原文に対して、「仂く」→「働く」と言った置き換えや、カンマ、句読点を適宜付与しています)

雪国を書いた川端康成も、まさか国境の長いトンネルの中に駅が出来るとは、思いも寄らなかったことだろう。

文章中にホームまでの階段には「将来エスカレーターを設ける余裕を残して」とあるが、いまだにエスカレーターは設置されていない。
というより、これからも設置されないだろう。

名所案内には、"谷川岳"とならんで"地下ホーム"と書かれている。
たしかに、階段の前に立つと衝撃を覚える。ほとんどの人は、いままでの生活の中でこれほど長く続く階段は見たことがないことだろう。

どこかのサイトで、「日本一のバリアフリー駅」と書かれてあったが、この言葉はなかなかうまい表現である。
b0050623_1347324.jpg

480段余りの階段を下りていると、途中に休憩用のイスがあったり、観光名所としての心配りもバッチリである。
b0050623_13474530.jpg
残り3分の1ぐらいまで降りたところで、上の方から悲鳴が聞こえてくる。
駅の観光に来たグループが、この果てしない階段を見て思わず悲鳴を上げてしまったようだ。

電車は冬期の休日に8往復、それ以外は5往復しかないものの、水上駅から谷川岳へのバスが土合の駅前を通り、比較的本数が多いため、組み合わせて行くと訪問は容易である。
一見の価値があるので、近くに行かれる際は是非この階段を登り降りしてみていただきたい。
b0050623_1349983.jpg

[PR]

by touch-go | 2006-04-03 14:39 | コラム