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2006年 08月 17日
その他のスイス事情(スイス旅行記⑤)
スイス旅行の諸々について、ぐだぐだ書いてきたが、今回はその他諸々気がついたこととして、スイスへの出入りの事情について書き留め、総仕上げとしたい。

b0050623_13545419.jpg日本からスイスへは、スイス・インターナショナル・エアラインズ(LX)と日本航空(JAL)が直行便を飛ばしている。
昨年までは、お互いに提携をしており、コードシェア便として互いの便を融通していたのだが、この5月にLXが「スターアライアンス」に加盟して、「スターアライアンス」メンバーである全日空(ANA)とコードシェアを始めた。

LXの飛行機に乗ると、LXの客と、ANAのコードシェアの客と、JALのコードシェアの客とが一緒くたになり、なんだかよく分からない状況で空を飛んでいる。

LXは、「スターアライアンス」加盟に伴い、来年からJALとの提携を打ち切ってしまうため、JALを普段使う利用者からすると、スイスに行く際に、例えば以下の2つのような場合に利便性が低下してしまうことになる。

今回の旅行では、スイスからの帰りは、フランクフルト空港までLXを使い、そこからJALに乗りつぐ行程であった。
7月時点ではLXとJALは提携関係にあったので、チューリヒ空港では成田までスルーでチェックインができ、荷物もスルーで送ることが出来た。
来年以降こうしたケースがどうなるのか心配であり、おそらくフランクフルト空港では乗り継ぎカウンターの利用が必要になるのだろう。

また、JALの直行便は6月から9月までしか就航されておらず、それ以外の時期はLXの便にコードシェアで乗ることができ、マイレージをためることが出来た。
これが来年以降コードシェアが無くなり、秋から春にかけては直行便でJALのマイレージが貯められないことになる。
これに関しては、「乗り継ぎで行けば良いじゃないか」と言われそうだが、直行便が飛んでいる区間では、なるべく直行便に乗りたい...のだ。

来年以降、スイスへの足がどのように変革して行くのか、何も変わらないのか、気になるところである。


b0050623_13553011.jpgローザンヌ(Lausanne)から、レマン湖(Lac Leman[Lake Geneva])の対岸の"水"で有名なフランスの街エヴィアン(Evian Les Bains)へは、船を使って30分程度で行くことが出来る。
湖の対岸はフランスであるので国境を越えることになり、ガイドブックには、エヴィアン側でパスポート・コントロールが有り、パスポートを携帯していないとそのままスイスに帰らされる、と書かれていた。

ローザンヌのウシー地区(Ouchy)の船着き場には、ジュネーブやモントルーなどその他の行き先の船も多く集っている。
係の人にエヴィアン行きの船はどれか尋ねると、いくつか停泊している船のうち、「レモン号」に乗れ、とのこと。
なぜ"レモン"なのか不思議に思い、ヨーロッパの人のネーミングセンスを疑いながら探していると、これは「レマン号」の間違いであり、自分のヒアリングのセンスの方がよっぽど疑わしいのだった。

気を取り直し、船に乗り込み晴天の元レマン湖のクルージングを楽しんでいると、すぐにエヴィアンに着いてしまう。
船を下りるときにいよいよ国境越えと意気込んでみたのだが、何のチェックもなくフランスに入れてしまった。

どうやら、まわりをEUの国に囲まれているためなのか、スイスからの入出国については、陸路・水路経由では厳重なパスポートチェックは行なわれていないようである。


b0050623_13562486.jpgさて、今回のスイス旅行のことを、鉄道の旅を中心に、なるべくガイドブックには載っていないような切り口でダラダラ書いてきた。
気がつくと今日は8月17日であり、日本への帰国の途についてから、はやひと月が過ぎてしまおうとしている。

とは言え、まだまだ日常生活への"リハビリ"の途上であり、ときどきスイスの風景やこじゃれた街並みを思い出すと、仕事のことを忘れ現実逃避してしまう、そんな今日この頃なのである。
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by touch-go | 2006-08-17 13:57 | コラム
2006年 08月 05日
スイスの公共交通事情(スイス旅行記④)
スイスで個人旅行をする多くの人がお世話になるであろう、公共交通について、気がついたことをつづってみたい。

b0050623_14534738.jpgスイスの鉄道は、よく言われているように時間に正確だった。
ピラトゥス山の麓のアルプナッハシュタット(Alpnachstad)駅でのこと、周りをふらふらしていたところ、駅に列車が入ってきてしまった。列車の時間を2分ほど勘違いしてしまっていたのだ。
いそいでホームへ向かったものの、1秒も待ってくれず、目の前でゆっくりと列車は動き出してしまった。
ローカル列車であり、車掌が乗っていないから遅れてやってきた乗客には気がつかなかったのだろうが、時間に正確であることに感心もした。

と、言うことでローカル列車などでは、車掌は乗車していない。
不正防止のため、ときどき取り締まり担当者がやって来て、切符を持っていないと理由を問わず罰金80フランが請求されるとのこと。
これは、都市部のバスやトラム(路面電車)でも同様で、各停留所に切符の販売機が置いてあるため、乗り降りをどの扉からしても良い、と言う仕組みになっている。
こうした利用しやすい理由からなのか、どこの街でもバス・トラムの利用率は総じて高く、都営バスの閑散とした状況と比べると、雲泥の差である。

ちなみに、今回の旅行中では、十数回ローカル列車やバス・トラムを利用したが、取り締まりをしている場面には遭遇しなかった。

前に、ライゼゲペック(Reisegepack)と言う荷物の託送が便利であると言うことを書いたが、列車への積み込みや荷下ろしが気にならなければ、ライゼゲペックを利用しなくてもなんとかなる。
インターレギオ(InterRegio)と呼ばれる地域快速以上のクラスの列車になると、車両に大きな荷物置き場があるからだ。
また、これ以外にもスイスの列車はローカルを含めて、ほとんどが自転車を持ち込むことが可能であり、この自転車置き場にスーツケースなどの荷物を置くことも可能である。
ローカル列車の中には、自転車置き場のない列車もあるが、こうした列車はガラガラであることが多く、空いている区画に堂々とスーツケースでも置いておける。
実際、欧米系の旅行者は荷物置き場にどでかい荷物を置いているケースがよく見られた。

b0050623_14542576.jpgまた、今回の旅行では、奮発して1等車用のスイスパスを購入した。
1等車のメリットは、座席にゆとりがあることである。
これに加えて1等車では、かならずどこかの座席が空いていたので、乗車前に座席の心配しなくても良いと言うのも大きなメリットであった。
デメリットと言えば、1等車は若干"上品"であり、騒がしくできない面があり、列車によっては人がほとんど乗っていないため"寂しい"場合もあったことである。

とはいえ、日本人にとっては2等でも十分座席にゆとりがあるので、地元の人たちでにぎわっている2等車を積極的に選ぶと言うのも"有り"であろう。
相席になって、地元の人と話をする、と言うのも楽しいモノだと思う。

スイスは山地が多く、鉄道もバスもかなりの坂道を進んで行く。鉄道の場合は、ユングフラウヨッホ(Jungfraujoch)に至る鉄道など、ラックレールという歯車をかみ合わせてグイグイ上っていく仕組みも至るところで見られた。

ラックレールの力を借りずに、70パーミル(1km進むごとに70m高度を増す)というかなりの坂道を力業で登り、その景色が売り物となっている路線(MOB:モントルー・オーベルラン・ベルノア鉄道(Compagnie du chemin de fer Montreux-Oberland bernois))もある。

インターラーケン(Interlaken)からローザンヌ(Lausanne)への移動に際して、このMOBの目玉列車、「ゴールデンパス・パノラミック(GoldenPass Panoramic)」に期せずして乗車することになった。

本来は、ローカル列車に乗って窓を開けてこの区間(ゴールデンパスライン(GoldenPass)と呼ばれる)を楽しむ予定であったのだが、(本来乗りたかった列車に乗り遅れてしまい)ローカルではない方に乗ることになったのである。

b0050623_1455750.jpgこのゴールデンパス・パノラミックは、"予約が望ましい"列車とのことで、どのガイドブックやサイトを見ても「予約をしなさい」と書かれているので、予約をしていない自分は不安な気持ちで向かったのである。

ツヴァイジンメン(Zweisimmen)でこの列車に乗り込むと、スイスでは、指定席は端から順番に発券されるようで、1等車である1号車、2号車はぎゅうぎゅう詰めである。ところが、同じ1等車である3号車に乗ると、ガラガラの貸し切り状態である。
偶然、この日は予約が入っていなかったのかも知れないが、終始ゆったりと列車の旅をすることが出来た(ものの、本当は窓が開けられるローカルの方が良かった)。

これ以外にも、ルツェルン(Luzern)からインターラーケン(Interlaken)までのパノラマ車両も、座席の予約をしなくても余裕で座ることが出来た。

ドイツ語圏からフランス語圏へ向かう列車は、車内放送もドイツ語からフランス語に変わる。主要な駅では、ドイツ語、フランス語、英語の3カ国語の放送もある。
日本でも、中野から先は英語で放送されたりすると、みんなマルチリンガルになるんだろうなぁ、などと、帰国後の中央線で思うのであった。
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by touch-go | 2006-08-05 14:55 | コラム
2006年 08月 03日
スイスの観光事情・人柄(スイス旅行記③)
スイスは観光立国であり、海外からの観光客に優しいと、よく言われている。
実際に旅行をした感想は、まさにその通り、であった。

b0050623_1255832.jpgチューリヒ中央駅(Zurich Flughafen)から、チューリヒ中央駅(Zurich HB)に向かうとき、切符窓口氏の言うことを聞かず、"3番線からの電車も中央駅に行くだろう"と勝手な想像により列車に乗ったら、これは行き先が間違っていた。

車内改札に来た女性車掌氏が、「どこへ行くのか?」と聞くので、「チューリヒ中央駅です」と答えると、「この電車はバーゼル(Basel)行きなので、チューリヒ中央駅には行かない」とのこと。

すかさず車掌氏は小型の端末を取出し調べモノを始め..しばらくすると「次の駅で降りて、4番線から17時30分に出るS12の列車に乗ると、チューリヒ中央駅には17時46に着く」と、完璧な案内。
さすが、観光の国であり、迷惑な顔一つせずに案内してくれるスイス人のやさしさに感心である。

このほかにも、旅行中何度もお世話になる車掌さんは総じて優しい人が多かった。
スイスパスには、所持している人の国籍(ワタクシの場合「JAPAN」)が印刷されており、これを見るやいなや「コンニチハ」と言ってくれたり、何人かの車掌は行き先を尋ねてくれたりした。
先方からすればトラブルを未然に防止するために行き先を尋ねているのかも知れないが、旅行者からするとこうした気配りがありがたいモノである。

ホテルのフロントやレストランなどでは、英語を一生懸命話して、何かを伝えようとすると、通じた際に「Perfect!」と、ほめてくれる。

スイスでは、前にも書いたががほとんどで英語が通じる。英語が通じなかったのは、ヴヴェイ(Vevey)の酒屋だけだったが、こちらも6カ国会話集を取出し、フランス語でなんとかコミュニケーションしようと、それはそれで楽しい時間だった。

あと、これは多くの人が言っていることであるが、トイレが(無料・有料を問わず)どこに行ってもきれいだった。山の中は放牧されている牛や羊のにおいがするのに、トイレは清潔にしてあり、しかも使い捨てのペーパータオルがついていることも多い。

いいにおいがするハンドソープが置いてあるので、トイレに行くたびに、つい手をしっかり洗ってしまった。清潔なトイレを使うと、使う側も清潔になる、とスイスでは良いスパイラルとなっている様子である。

b0050623_125271.jpg観光客の方に目を転じると、全般的には、英語、ドイツ語、フランス語圏から来ている人が多いようだ。ユングフラウヨッホ(Jungfraujoch)やアンメルトフーベル(Allmendhubel)の山の頂上でカメラのシャッターを押してもらった人は、おそらく(たまたま)イタリア人だった。イタリア人は山頂が好きなのだろうか?
どこでも陽気なのは、アメリカ人やオーストラリア人であった。特にオーストラリア人は陽気であり、「シドニーから歩いてきた」などとくだらないギャグを言っては、楽しませてくれた。

アジア系の人たちも、メジャーな観光地では多く見かけ、全体を10とすると、中国1:韓国3:日本人(ツアー旅行)4.5:日本人(個人旅行)0.5:その他1、と言ったところだろうか。
中国や韓国からの旅行客は、団体でスイスに入っているのかも知れないが、各地では個人で行動をしていた。それに対して、どこでも団体行動をしているアジア人は日本人だけであった。

イヤな言い方になるかも知れないが、場違いな行動をしている団体、は日本人であることが多い。例えば、ハイキングコースのどまんなかで大がかりなビデオ撮影をしているのも、ユングフラウの展望台で良い景色を独占し記念写真をずーっと撮っているのも日本人団体であった。

若干、同じ日本人として恥ずかしく感じ、団体行動が一番リスクが少ないとはいえ、旅行会社には社会教育の一環として、自律性を教え込むなどの工夫をして欲しい、とそんなことを思ったりした。

ヴヴェイ(Vevey)やトゥーン(Thun)などの、超メジャーではないものの、味のある土地では日本人はまったく見かけなかったのも印象深い。

韓国の人にカメラのシャッターを押してもらい、「カムサハムニダ」とお礼を言うと、みんな喜んでくれ、中には「ドモ、アリガトウ」と日本語で返してくれる人もいた。ここで政治の話をするつもりはないが、お隣どうし仲良くやっていきたいモノである。
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by touch-go | 2006-08-03 01:27 | コラム
2006年 08月 01日
スイスでの荷物事情(スイス旅行記②)
b0050623_8202165.jpg成田-スイス間は行き便で、たっぷり12時間かかるものの、JALの飛行機は機内エンターテインメント設備が充実しており、映画を何本も見ているうちに着いてしまった。

チューリヒ国際空港(Zurich Flughafen)は機能的な作りとなっておりで、人の流れについて行くとあっさりスイス国鉄の駅までたどり着けてしまう。さすが観光立国と言った感じである。途中の入国審査でも日本人であることを見ると「コンニチハ」と、とてもフレンドリー。前に調べたとおり、入国スタンプは押されなかった。

さて、チューリヒ空港駅では2つやることがある。ひとつ目はスイス中の乗り物が乗り放題(or割引)になる「スイスパス」の購入で、2つ目は、荷物の託送システム「ライゼゲペック(Reisegepack)」を使い、先の駅に荷物を送ってしまうことである。

切符窓口に行くと3つの窓口が開いており、一番右はdomestic専用とのことで、残りの2つに並ぶ。
どうも、ワタクシの並んだ列の窓口氏は手際が悪いらしく、前に並んでいる人の要求を処理し、自分の番が来るまで15分ぐらいかかった。
しかしながら、どうやら、この窓口氏は手際が悪いのではなく、親切であるために時間がかかっている様子であることに気がつく。「今日はどこへ向かうのか?」と言われ、チューリヒ中央駅(Zurich HBF)と答えると、「それなら、次の列車は4番線から16時42分と47分に出るよ」と、やさしいのだ。
さて、無事にスイスパスを購入し荷物窓口に向かう。スイスパスは日本でも購入可能であるが、スイスで購入すると、専用のパスケースに入れてくれる。

b0050623_821354.jpg荷物の託送システム「ライゼゲペック(Reisegepack)」はスイス旅行の際の大きな魅力で、これは駅から駅まで荷物を送ってくれるというシステムである。
ネットの情報によると、このところシステムに変更があり現場が混乱している、と言うのだが、ワタクシが4つの駅でこのライゼゲペックを使ったところ、オペレーションもしっかりしており、後で記す問題をのぞいて、安心して使うことができた。

「荷物をどこそこまで送りたい」と要求をすると、「いつピックアップしたいか?」と必ず聞かれる。そこで、希望の受け取り日時を言うと、コンピュータにより可否が判別される。
例えば、チューリヒ空港駅では、2つの荷物を別の場所に送った。
「明日の15時に、ルツェルン(Luzern)駅で受け取るなら、ファーストバゲージサービス(Fast Baggages)になるので20フラン、もう1つの荷物は、xx日の夕方にウェンゲン(Wengen)駅で受け取るなら、10フランでよい」と言うことで、無事に荷物を預けることができた。

ここでのファーストバゲージサービス(Fast Baggages)とは、いくつかの駅については通常の託送よりも早く届けるサービスで、通常の倍の料金(20フラン)を払うことで「朝9時までに預けると18時以降受け取れる」と言うサービスである。実際はコンピュータの判断により、もっと遅く預けても、もっと早く受け取れることもあるようだ。
また、近距離の場合は通常のライゼゲペックでも当日中に荷物が届くようである。自分の場合はウェンゲン駅からインターラーケンヴェスト駅まで当日受け取りをしたいと言ったところ、「通常ライゼゲペックで良い(10フラン)」とのことで、判断はすべてコンピュータによっている様子だった。

荷物には、通常のライゼゲペックの場合透明のビニールタグ、ファーストバゲージサービスの場合赤や緑のビニールタグが付けられる。

唯一、問題だなぁ、と感じたのは「インターラーケンヴェスト(Interlaken West)駅」のケースである。
この駅は、荷物窓口が9時から18時までしか開いていないのである。18時以降に駅に着くプランで荷物を取りに行ったのであるが、荷物窓口は真っ暗。
ファーストバゲージサービスが言うところの「9時までに預ければ18時以降受け取れる」のどっちもダメなのだ。

切符売り場の窓口で、「荷物を引き取りたい」と言うと、切符窓口氏は「時間が終わった」とつれないのだが、ちょっと粘ると荷物を取り出してくれた。

"粘るのはイヤだ"と言う人は、窓口が開いている時間をチェックした方がよいようである。チェックインバゲージサービスという別のサービスを扱っている駅については、窓口の開いている時間が事前にチェックできる。
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by touch-go | 2006-08-01 08:23 | コラム